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今度芸農界があるので、農林水産フェアの準備で皆さんに集まっていただいて、どういうことをやるのか、ひとつ提案があります。 ビデオカメラで撮ってもらいたいことがあります。 女優志望の溝辺さんと私が対談することをしたい。 食育、食文化の中では、餃子の事件以来明らかになったのは、本物の食べ物の世界でなく保存食の世界で、冷凍食品や加工食品が世界中から集まってきています。 毒入りとかいうのは、テロリストみたいなもので、世の中に反発したい人が悪いことを考える。安全管理をいい加減にやっていると隙をつかれます。だけどもっと厳重にというと、やはり、わからないところもあります。 ただ、野菜の本物、偽物というので、加工したものはどちらかというと、本物の野菜というのはどうかと思います。私がいつも言っている活菜、生きている野菜が本物だと言いたいです。 根を切ったら、生命が育たないので、生野菜と通常言われていますが、本物と偽物との違いは生きている死んでいるということだと思います。 では、本物の野菜があるかというと、本物の野菜は完全に不足していると思います。 偽物は、冷凍や、いろんな形で殺菌したりで保存して、たくさんあります。特にカット野菜は、オーストラリアで見た時は、カットして殺菌して密封して5℃で1ヶ月はもつと言っていました。そんな野菜がどんどん出てきて、あるあるといって食べているけれど、それが果たして人間の健康をテーマに見ると、逆行していないかな。きれいきれいの反面、弱い弱いとなっていて、そういう点が矛盾していないかな。 生きた野菜を食べることによって、人間の体はいろんな反応をします。毒だったら吐き出す。安全なものはおいしいと感じる。毒気のものはどちらかというと苦いし、おいしいものは甘いと感じます。すっぱい、辛い、苦い、そのうち苦いというのが、薬になるし、食べ過ぎると毒じゃないかなと言われています。 ゴーヤのように、苦いのも、あの真夏に食べると、夏をクリアできるという意味ではいい夏野菜だと思います。沖縄は暑い国だからいろんな菌が入るので、苦味が毒であり、毒が殺菌しているんじゃないかと私は勝手に解釈しています。 本物という、生きているものをとって食べる。こういう文化、生活スタイルをみんなに提唱していきたい。 餃子で中国の野菜が入ってこないと、今の農家が儲かるような話だけれど、ぜんぜんそんな方向には来ない。 餃子がなくなったから、キャベツやニンニクが世間では不足しているから作らないと、ネギも作らないと、と吹聴されると、ニンニクやキャベツ、ネギが一挙に作られます。そうすると大量に出来上がって低価格になってしまう。むしろあかんというものを、逆にやるのがいいのではないかな。これがいいぞとおだてられて一生懸命作っている農家はマイナスのほうにいってしまうのではないかな。 ありとあらゆる加工食品、米パンやらいろんなパンがある。フルーツもどんどんある。お菓子なんて無限にある。だから日本の場合は飽食で、その中に便利・早い・安い・おいしい、こんなのにおだてられるのだけれど、本当に生命を育てるという視点はどこにあるのでしょうか。 自分の体はどう免疫力をつけ、血液をさらさらにして、脳を正常にする、という栄養学もあるのではないかな。運動も大切だけれど、食事は大切ではないかなと感じます。 時代を読むというところにわれわれ農家が着目していかなければいけない。 アグリビジネスという世界で、農家がビジネスにならないという発見と、これから農業がすごいビジネスになるなと私は感じています。その説明のしかたが、昔は自然農業にしても、年間の生産は1回か2回、施設農業になって年間で5回とか、三つ葉の水耕ならば10回、スペーシングやって15回転採れる、そういう回転率を上げる発展をしてきました。 今求められているのは生産量だけでなく、機能性、自分の体をどう健康に育てるかというのがテーマになっています。マーケティングの世界でどういう風に持っていくか、となります。 回転率の話をすると、在庫を持って回転が悪いと経営にならない。 そこで私が考えたのは、うちが抜き取りの農園を、お客さんに来てもらって採ってもらうセルフファームを考えました。これが非常に話題になってきて、ここ5,6ヶ月たって、毎週火曜日に9時から5時で、お客さんの数がはじめは2,3人でしたが、50組とかになってどんどんお客さんが来るようになりました。 抜き取られた後、そのあと挿さないといけない。挿すのを、そこの回転率が3日で1回にいけば、年間121回転とかになります。これだけの回転率というのが、農業=回転率をいかにあげるか、というので、抜き採りという作業回転で取り組むと、大きな面積をせずともそういう風にできます。生産者から買ってきてそこに収めていけば、抜き採りという経営学が生まれてきます。 箱代も必要なく、低コストでお客さんに提供できます。お客さんの声を聞くことができるので、対話をして、こういうのがほしいということを聞いて、われわれの全国1500ヶ所にある農家から取り寄せて、うちの抜き採り農園に挿しこめばいいということになれば、経営できるのではないかなと、これが私の見せる農業です。駐車場があって、農業がお店になります。 魅力があって見せる店、野菜はアート、展示の仕方にソフトがある。そこに農業芸術、魅力ある店、そして文化を展開していきます。そしてその下で採れたての野菜を食べられる。 その食べ方も、火を使わずすべてフレッシュ、目の前でジュースにする、サンドウィッチにはさむ、サラダにする、野菜の特徴を生かしてやっていけたら面白いと考えます。 抜き採りで買っていってもらう。上にトマトのシャンデリア、横は摘みとりレタス、真ん中でいろんな食べ方をする、そういう楽しい自分を栽培するという概念を持ったお店を作りたい。 足りないものは1500の農家のネットワークで、売れるものを高く分けてもらって高く売っていけばいいかな。それが経営学というか、忘れていたアグリビジネスではないかなと思います。 PRというのが非常に注目されています。 竹内の聞き書き取りによって、芸農界、ニュー文化、その中に農業はアートだと。農業のデザインからアート、ファッション、そういう世界もありますし、今まで構築してきた本物のやってきたことを取り入れて、未来というテーマに向かった本を一冊できると面白いかなと思っています。面白おかしく、ビジネスとしても取り入れられる、21世紀のテーマがあったらいいと思っています。 二酸化炭素の問題や、生命の根源、水の問題もありますし、人工的に作られる水で生きる世界になるかもしれないというのを考慮して、人間が生きていくためには、だんだんと閉鎖系になっていくのかもしれません。野菜にも閉鎖系の文化がやってきたと。 そうなると、人間と生命という世界が危険になる。 そういうPRの観点から、ちょっと方向がそれたが、溝辺さんと対談をしたい。 ライフの話と、農業を考えてみえるから、野菜とのコミュニケーション、野菜とおしゃべり、お話をする、というのをビデオに撮ってもらいたい。 例えば活菜が目の前にあって、溝辺さんこの活菜どうですか、 「きれい」といえば、 野菜が喜んでいるよと、 「おいしそう」というと、 野菜が怒っているよ、食べてほしくないよと、 「好きだ好きだ」といって食べると、 まぁしょうがないわなと。 そのようななんでもない話だけれど、生命という世界に、人間の優しさ、怖さ、でもあなたを食べないと私は生きていけない、ごめんなさいねというのがあるという人間社会を知ってほしい。 今、屋上緑化とか言っているが、植物から言わせると、こんなところに植えてほしくないな、なんでこんなところに、もっと文化的な生活がしたい、と言っているのではないかな。 夏は暑い、冬は寒い、アスファルトの灼熱の上に育ちたくないと言っていると思う。 全体を緑に覆えば非常にいいけれど、部分的にちょっとだけだったら怒ると思うよ。 都会の緑化はやるならば徹底してやればいい。 逆に室内の緑化を考えればいい。 どういうことかというと、人間と共存できるのではないかな、ということです。仕事の環境の中で緑があればいいし、食料、食べるものがあったらいい。空気を浄化する緑、においをくれる、酸素を出す緑、それに食べられる。 さらに残渣をどうするかという世界になります。残渣をペレット化して燃料にしてエネルギーを作り出す、炭化して浄化する。循環型リサイクル。それを都会の中でおこしていくという文化を創っていくことをやるといい。 オフィスとかビル自体、壁面や屋上全体は管理が大変だが、中ならばできるのではないかな。年間通してビルの外の管理は難しいが、植物と人間が本当に重要だと気がつけば、生活空間に緑があるべきではないかなと思います。循環してさらに生命をいただく。 コマーシャルとしては、インスタントのカップめんの世界に三つ葉を、日本の野菜の食文化をこうやって食べると、活菜だから、カップめんを活ぷめんに変えて、どうおいしい、あぁヘルシー、という対話を見せたい。 それを日清に見せて、コマーシャルに出してよ、三つ葉をコラボレーションして、本物の活菜を入れて食べましょう、というのをやって、三つ葉を売って、農家が潤うようにしたい。 M式がPRして、農家が育つ、そうしてプラントが売れる、という循環型発展を目指したい。農家が育たない、M式が育たない、消費者が育たない、というのではいけない。 健康的というイメージがインスタントにはないが、そこに活ぷめん、活菜のコラボレーションを面白おかしく提案してみたい。そして日清に見せて、日本のコマーシャルに乗せてもらうと、三つ葉の売り上げの何%かを提供しますよと、そういうことで日清食品の食べ方も提案していって、カップめんレストランも出来上がるのではないかなと思います。 作るだけでなく、見せる、食べさせる、売る、の3点で大きく経営が回りだして発展すると考えています。これが第1案。 第2案は永谷園のお茶漬け。そこに本物の三つ葉を入れることで、活菜三つ葉入り茶漬け、インスタント味噌汁に入れてヘルシー、そういう新しい食べ方でみんなが育ってほしいと思います。 次は牛丼。タマネギと牛だけでグリーンがない。そこに三つ葉を入れて食べてほしい。 三つ葉が嫌いな人はしょうがないけれど、日本の野菜ということで、半分以上の人、51%くらいは日本の三つ葉を好んで食べてほしいなと思います。6000万人は抵抗なく食べてほしいと、そうなるとこれは大きな文化ではないかなと思います。6000万人が100円ずつ食べてくれれば60億というマーケットが開けます。食というのは大きなビジネスになるのではないかなと思います。 それからチャーハン。その中に三つ葉を入れる。中国の有名な料理ですが、そこに三つ葉を入れる。日本の野菜を中国の人に食を通じて交流して、日本の食を知ってもらいたい。私たちも中国野菜をいろいろ導入していますし。 日本の野菜というテーマで、北京オリンピックや上海万博があるわけだから、チャンスではないかな、売り込んでいきたい。 加工したりとかうんぬんよりも本物というのをテーマにしたい。加工してはいけないというわけではないが、加工するならば本当にいいものを加工してほしいと思う。よく農家で聞くのは、これはくずだから加工したほうがいい、くずのイチゴだからジャムにする、とか、そういう世界はまずいのではないかな。捨てるのはもったいないからビン詰めにして、味付けをコントロールしている。塩加減、味の素。 本物というのは自分がそれを作ったり、そういうやり方を自分でもできる。冷凍なんて加工屋に任せなくても、自分で冷凍餃子を作ればいい。 そういう他力という世界が、今一番大切な生命を育てていくという点で、何かいい加減でないかなと思う。便利とか何もしなくていいとか、生命にとって何もしなくていいというのが間違っていると思います。自分の生命は自分で育てなければいけない。 睡眠をとったり、休養をとったり、食べたくないときは食べるなといっているし、ここで食べないと自分の体は治せないと思えば適度にだんだんと食べるし、回復に向かうにしたがっておいしくなるし、そういう発想でいけばいいかなと思います。 スパゲッティの上にも、お好み焼きの上にも、チヂミにも、三つ葉を通じて入れていきたい。世界の人たちとトライアングル、三角関係を作っていきたい。トライアングルで愛という世界で1人の子どもが生まれて、これで三角関係になって、ひとつの発展がある。 三つ葉を通じて三つの提案、三方向から見渡す、という知恵を身につけてほしい。一方向だけの展開だけでは発展はない。特に学者が失敗するのは、一点を見つめて究極に追い込んでいって、最終的になんだった、なんにもなかったとなる。われわれは時代とともに生きているし、時代を読むというのが経営学で重要。体も、自分にあった生活環境を考えて生きていく必要がある。何を食べるかも自分の脳が考えることだし、脳業。 知恵というのは自分が発していく、自分にしかない、というところを、時代とともに生きていけば、本当に知恵は楽しいものになっていくと思う。悪いほうに知恵を持っていくのではなく、知恵というのは上のほうに向いているものなので、生きるという意味では、前を向く、ちょっと上を向く。植物で言うと、ツルがあって、ツルは自立して上に上がっていく。 私は農業の革命家になりたい。土というのを水にした。これがひとつ革命。不動という世界も、発泡スチロールで動くようにした。これも革命。もうひとつが空中を耕す。おふくろさんで空中を耕せるようにした。 技術というのはコントロールできて技術といえます。おふくろさんは大きいといいというのではコントロールしにくい。経営学はデザインできないと自然農法、できたときはよかった、できないときはできない、今年は不足で高かった、市場の人が来年は、とか言いまわって、その年は儲からない。これでは経営学はなく、逆に逆に、これはだめだぞというのを作っていると、そのときは誰も作っていないのであたるときもある。 信じるものは救われるというが、儲かるという字は、「信じる者」と書くけれど、本当に信じていい人、先を読める人を信じればいいけれど、後を追う人についていくと、後を追う人になってしまいます。 農家の生産に関して、過剰生産。農家だったら3種類を作っていこうと言いたい。1つは当てる、1つは普通、1つは損をする、儲かるというのがひとつあると、安定している。1種類だけだと儲かるか損するか、博打みたいなもの。博打好きにはいいけれど、経営的には3種類作ればいいと思う。 人間は愛で生まれたと思う、愛なしで生まれないと思う。お父さんとお母さんが愛で子どもを作って、子どもの頃は愛で育てられる。そして、今度は自分が愛で生きる。育てられたのだから愛を知っているわけだから、自分の愛で生きる。愛で元に戻る、そういう風に循環になっていく。 時代の環境の変化についていく、何が何でも安全安心、生命に危険を感じるようなことは好んでやる必要がない。 昔建設会社が安全第一とやっていたが、最近やっていないからあれ? と思うが。 人から信頼が生まれてくる、信頼がビジネスの最先端になってくる。あの人の商品がほしい、あの人のつくったものは食べても安心だ。そして人間はコミュニケーションして助け合って、人間の環境を作るという意味では、すべてを教えるのは農業はすばらしい産業、農業が最高の産業になるべき時代が来たのではないかな。 都市を耕し、ビルの中を耕し、そしてそこの環境をよくする。化石燃料はなくなるので、循環型でエネルギーを取り出す。 農業は下を一生懸命向いて、野菜を作って草抜いてですが、そういうのではなく腰をピンと伸ばして上を向いた経営学、上と先を見ましょう。農業が宇宙を耕すという無限の可能性を生命は持っているわけですから。根元をしっかりして宇宙に行かないと、宇宙でも問題は起きるので、そういう意味で、みんなに小さな命かもしれないが、希望を育てる野菜を、自分で育てることをやってほしいと思います。 その中に野菜との対話も生まれるので、「おいしそう」という言葉は生命ある人には言っちゃいけないのではないかな、「好きだ」というのがいいのじゃないかな。「大好きだ」と言って食べるのが、ごめんねって言って成長できる。野菜を通じて感謝、ありがとうと言えるようになるし、自分の生命を生んでくれたおとうさんお母さんに感謝、生んでくれてありがとうと。そして自分を育てて、みんなとコミュニケーションして社会に貢献するという人間になってほしい。 #
by muraikunihiko
| 2008-04-19 07:27
| 芸農界
8月29日、午後5時、東京六本木、アークヒルズ13階、黒川事務所にて1時間会いました。 そもそも黒川さんに会うきっかけは、昔から私にとって、黒川さんは会いたいという人でした。 それはたまたま1975年の博覧会、沖縄海洋博、そこで村田先生に、「建築と農業」という提案をキーワードでいただきました。それによって、私は、農業という世界から、建築と共生していく事はできないかなと考えておりました。 そのときに黒川紀章という建築家を知りました。黒川さんは、「共生思想」、あらゆる共生が必要であると、共生という言葉をそのころに聞きました。 それがずっと頭の中にありまして、しかも蟹江町、私どもの隣町出身ということも知っていましたし、それから建築の最高峰、そういう人なので、会うというのはなかなかできないけれど、いつか会いたいと、是非一度会ってみたいといつも思っていた一人でした。 たまたま一月前に、私と同じ様な市会議員の栗田という議員が連れてきた人が、NPO法人で愛知万博のキッコロのボランティア活動をされている平松というかたをつれて訪れたときの話です。 たまたま栗田さんは馬の関係の出身で、名古屋競馬というのがこれからあまり良くない方向に行く傾向があるので、トレーニングセンターというのが弥富市にあるので、そこの場所に新しいテーマを持って競馬を中心としたなにかテーマパークができないかという相談でした。規模は200m×500mくらいで、まだ使われていなく、弥富インターの所にあります。そこでなにかできないだろうかという話から、たまたま今度の参議院の選挙に出ていた黒川さんの話をふと思い出しました。 この黒川さんにいっぺん相談したらどうだろうな、地元に黒川さんの作品ができないだろうか、黒川さんにいっぺん会いたいな。 そうしたら平松さんが、こだまゆりさんという秘書を知っているので、村井邦彦という人が先生と会いたがっているのを伝えてやろうと言われました。僕としてはそんな簡単に会ってくれないと思っていたが、本当に連絡したら会ってもいいということになって、約束をしたのが29日。私にとっては夢のような話し。大変うれしい。 平松さん、栗田さん、私の3人で新幹線に乗って、黒川事務所に行きました。まず秘書がでてきて、村井さんのことを一通り調べました、と言われました。村井さんの水耕栽培は興味がありますと言ってくれたので、ひょっとするといい会談ができるのではと思いました。そして、いよいよ対談ということで、黒川事務所の黒川紀章の部屋に呼ばれました。いろんな人が入ってくるかと思ったが、だれも他に入ってこず、私たち三人と黒川さんで話をしました。 まず自己紹介で、先生に対して、私は水耕栽培を40年やってきました、建築と農業というテーマをいつも持っていました、そのときに建築と農業ということで空中菜園をやりました、先生は建築と農業をどのようにお考えですか、と尋ねました。 農業はこれから素晴らしいものになるだろう、その言葉をいただきました。この人は建築だけでなく、農業にも関心があるなと感じました。 そこで私は、そういう農業の生産という世界でなく、環境というテーマで、先生に尋ねました。農業の自給率とか、都会が建築でどんどん建っているが、生命が取り残され、建築だけで進んでいて問題があるのではないか。生命が継続するためには、農業というか、生命が育つという環境づくりが、これから建築と共生していく必要があると思う。もう一つ、農業の価値を上げたい。建築の価値はすごく評価されているが、農業の生命の方が価値がないので、生命を価値を上げるためにこの世の極楽という文化論を打ちました。まず、この世の最高の環境づくり、建築と生命、農業というよりも生命。本物。都会で生命が成長できるという点で共生という世界が結びつくのではないかな、そう話しました。 先生は先生なりにうなずいていました。共生思想という発想だから。私とちょっと違うかもしれないが、よく似ています。 三つの提案をしました。都市の農業、これがこの世の極楽。海上の極楽。地下の極楽。この三つを提案しました。 今ひとつ思いついた、不毛の地、砂漠がどんどんできている。そういうところに人間が元気に育つ、建築と農業が合体した都市、そういうのができるんじゃないかな。 黒川先生はすごい人で、イギリスのチャールズ皇太子と電話で話ができるとか、プーチン大統領と電話で通じる。二、三日前にドバイに行って王様と会ってきたとか。世界の国々と、建築の最高峰の名誉顧問であり、会長である。日本の景観の関係の、名誉会長であるとか、勲章をもらって見えるとか、そういう人だから、そういう人にしゃべるこっちゃないが話しました。 もう一つ上海の万博、先生はどうでしょうかと。そうしたら、村井君、そうたいしたものではないと。テーマが都市博で、私は農業というテーマパークが一つくらいあってもいいのではないかと話をしました。農業のテーマパークは永久的に残す、というのはどうでしょうかと言いました。先生は、万博はたいしたことないと、それで終わってしまいましたが。 一通り話をして先生の反応を見ました。先生は絶頂の人で、もうやることがない、建築の頂点を究めた。そこで農業にしっかりと目を向けてと、私はいろいろと提案しました。最後に、趣旨はよくわかった、という話を聞きました。 今度、蟹江町に、親の墓があるので、墓参りにいったときにまた連絡します、と。これで電話があったらまた私にチャンスがあります。なばなの里を見せたい。M式にもお連れしたい。最後に先生の書かれた分厚い本、共生思想、という本を私にサインをして一冊ちょうだいしました。私にとっては夢の人に会えたので、一緒に記念写真も撮ったし、記念写真の時に、先生に握手を求めました。その理由は、奥さんと握手をしたいので、黒川さんは若尾文子という最高の女優さんとのふれあいがある手なのでさわらさせてもらいました。それも感激しました。間接的に。私の魂胆はそんなところで、黒川さんありがとうございました。 貴方に会えて、幸せですし、元気がわいてきました。先生も元気に病気しないように、もう一つ私とコラボレーションして、私は生命という部分の環境という部分をやれるといいなと思っています。ありがとうございました。 #
by muraikunihiko
| 2007-10-01 12:06
M式水耕100億円事業プロジェクトの話をしたいと思います。 基本的にはM式プラント30有余年プラント販売をやってきてきました。今まではプラント開発を中心として、最高が15億円の事業まで持ち上げました。ピーク時は従業員も50名まで、あるときは利益2億5000万までいきました。 しかし私が社長を退いてからは、従業員が半分になり、売り上げ5,6億円くらいのところをさまよっています。6億円の数字が、事業の利益が出る境目です。しかし、再び数年後に会長を受け継いだときは4億円くらいで大きな赤字でした。 自分が引き受けるときに問題点を考えました。全国に水耕プラントのお客様は1400名くらいいます。そのお客様の生産している野菜はほとんど80%くらいミツバです。その売り上げは、合わせて生産者で200億円近い。そういう意味で数字を見ると、200億円という数字は、1400名で割ると、一人一日4万円、大体一人が1460万円。それが200億円という数字になります。 今はその世界がストップしています。生産は上げるけれど、それに伴って価格は下がる。これはミツバが消費されていないと私は見ています。ミツバのできすぎて、農家が自分で首を絞めている。 そういう風に考えると、M式水耕として考えることは、農家を育てなければならないということです。例えばミツバをどのように売るのか。売れないと言っていますが、それを売っていく方法を考えないといけません。野菜生産をして農家は利益を得れていないので、野菜を売るマーケティングを考えなければなりません。販売促進を考えるとき、まずM式として、野菜のブランドを作らなければいけません。 M式の販売方法を考えること。今は農家が各々市場に出していますが、35年間、同じ姿で、ほとんど同じ大きさ、同じ商品、価格も競争の世界にあり、自分たちどうしで競争の中にあります。 本当は一致団結すれば一挙に儲かるのがわかりますが、現状、そういう方向に農家を持っていくのは難しい。そこで、M式が水耕野菜販売プロジェクト、100億円の商売をする、そういうプロジェクトを考えたわけであります。 真っ先に、販売のアイテムをいくつか考えました。今までの商品は、今までの世界で動いています。しかしM式は違う方法を考えています。今の野菜よりも付加価値の高い販売方法をしなければなりません。 ミツバに関して言うと、まずアイテムとして5cmくらいの種を撒いてウレタンの上で、スプラウト的なカイワレのような大きさのミツバ、ミツバスプラウトのような名前で考えています。 2番目は、10cmくらいのラブリー活菜、活きている野菜ですが、これは使い道は後で話します。 3番目は従来のミツバと同じですが、おひたし専用の25cmくらいの大きさ、グラム数は100g~150gでウレタンなし、そして電子レンジにチンをすぐにかけられる袋にパッケージ、そのまま電子レンジに入れるとおひたしができる、というものです。 それから35cmくらいのジャンボミツバ、これはどちらかというと、チャーハン用、漬物用にします。 これで4種類できたと思います。これを各々値段も設定します。生産者、M式希望小売価格とネーミングして定価をつけて、年間同じ価格で売ります。 通常のウレタンつきの市販されているミツバは、スーパーで78円とか98円とかが一番多く、高いときは198円もあります。だけど我々は一年中同じ値段を付けていこうと考えています。どういう値段かというと、希望小売価格は末端300円、流通業者には200円、M式は農家から100円で買う。今まで農家が20~30円で出していたものが100円で売れるようになると、生産者もM式に向いてきます。 絶対量が減ってくるという形になれば、全体が上がるという仕掛けです。M式ブランドが90%生産しているので、その辺をわかるように、消費者にもわかるようにやっていけばいい。消費者には今までのより高いことに対して価値観を教えていく必要があります。 例えば、ミニのスプラウトが何で300円なのか。薬味の世界で使ってもらいます。小さいから栄養価も非常に高いです。栄養価は大体今までのミツバの30倍~50倍くらいあるんだと、この辺はきちっとテストしたい。それから薬味として使ってもらえば、ウレタンの根つきで、下のほうで切ってもらえば、価値があるのではないだろうか。料理の使い方、注文によってミツバを作っていく。 ラブリー活菜については、サラダ、スパゲティに生で刻んで食べてもらう。薬味としても使えます。生きている野菜、活菜生活、キッチンでコップに挿してつまんでもらう、栄養価は従来の20倍くらいあります。小さいほど栄養があるという意味でおもしろい。 300円相当のパッケージを考えて、お客さんはスーパーで300円、という定価を付けたい。もちろん従来のものは従来で動きます。 電子レンジ用は、便利性、そのまますぐレンジに入れられるもので、衛生管理もされているし、すぐに使ってもらえるし、レンジで菌も死ぬし、たれをつけてもいいし、やり方食べ方、そういうものをきちっと説明をつけたら価値があると思います。 ジャンボに関しては、チャーハンに大量に入れるので、太い軸がいいし、ボリュームがほしい。 従来のも合わせれば5種類のアイテムになります。新たに4種類のアイテムを作ります。 販売方法に関しては、スーパーで売るのか、そういうところでもスーパーも儲かると説明できて、並べさせてもらう必要がありますが。スーパーがいやなら、そういうところでは売らない、とします。こちらも力を付けていき、お客さんの品物が不足すれば、M式のプラントも売れるし、技術も教えられるし、いろんな意味でビジネスが生まれます。まず農家を育てます。そしてミツバをM式が購入します。 100億円の数字、年間計画で、どのくらいのことをしなければいけないのか。野菜の単価、通常現実は100円が相場になっていますが、100円では値打ちがありません。虫がついていたらほかってしまう。虫だけとれば良いのに、消費者も虫一匹で捨ててしまう。ちょっと腐っていてもそこだけとれば良いのに捨ててしまう。野菜をごみに捨ててしまう。私たちはごみも減らしたい。だから気軽に捨てられないように高く売りたい。 新鮮で栄養価もあり衛生管理もあります。M式が200円出しになるが、100億円売り上げるためには、一日2800万円売り上げなければならない。2800万円売るには、M式の現状を見ると、5600万円。1400人で約200億円。2800万円を売るためには、200円のパックを20個をワンケースとして、一日に7000ケース出荷する体制を作らなければならない。7000ケースを各都道府県で20箇所くらいですると、M式は全国にあるので、一見350ケースの単位で考えれば、全国で7000ケース。大変なことですけれど、そういう体制を作れればいいです。それが戦略です。それだけの野菜を食べさせる、こういうアイテムをケースに詰めて、4000円のケースを7000ケース全国で作らせれば、100億になるわけですから、やる気になればけっこういけるのではないかな。 私の戦略は大きな計算から目標に向かってチャレンジしていく、ということです。野菜を100億円売らなくても、プラントで20億円くらいになれば、80億円売れば合わせて100億円になるわけだから、そういう方法論もあります。3年間の目標は100億円、野菜が伸びて、M式が延びると判断しているので、あらゆるプロジェクトを組んで完成させたいと、一生懸命考えています。 ミツバ文化を作っちゃうわけで、ミツバだからできるわけで、ミツバの文化を作っていく。日本のハーブ、薬効効果、ヘルシーの世界、日本のミツバを食べると元気になるよ、ということ。ミツバに関するドラマ。 ミツバは冬の料理みたいなところがあるし、年間で冬が多くて、夏が一番少ない、春と秋も少ない、冬だけのような料理に使われる、日本料理に少しだけ使われる。私は夏も冬も全部使いたい。味噌汁の友達にミツバは良い。日本の香り、薬効効果、これを教える、教えなければいけない。教えてあげるとそういうことを知ると、日本人は探究心があるから、日本人は細かいこだわりとか、昔からそういうのがある人種だから、そこら辺をきちっと教えてあげれば良い。味噌汁に入れるのが常識になれば、ちょっちょと入れるだけで100億円になります。 卵に合うので、玉子焼きにミツバ、卵どんぶりにミツバを入れる。皆さんに食べてほしい。インスタントラーメンに、活菜ミツバを入れてもらって食べると良い。インスタント食品50億食と言われているので、活菜のミツバをぽっと入れるだけで、50円で1億食で、インスタントラーメンに活菜を入れて悪いものが中和される。インスタントは健康に悪いイメージがあるが、活菜を入れるとヘルシーになる、活菜を入れて、イメージが逆転する、そういう流行文化を作ると良いと思います。夏場のそうめんに、ネギ、オオバが主要な薬味ですが、ミツバを薬味に、そうめん、冷麦の薬味として、日本の人に使ってもらいたい。 子どもの教育に、お父さん、お母さん、自分、三つで回転発展していく。二人では発展しない。農業は点である。商工は線である。点では発展しない。お父さんお母さんががんばって子どもを作れば未来がある。二人で三人作ればものすごい発展をする。ミツバはそれを教える重要なポイントになる、という戦略に持っていきたいです。 三つの言葉、三本の矢、日本で言うと、ミツバになっているのは葵のご紋、ミツビシのマーク。近くでは佐屋、矢が三本。稲沢高校はまさにミツバの形の校章でした。ロータリーエンジンも三つの羽。考えると無限にあります。いろいろ力がわいてくるような、三つ、ミツバというのはそういう意味でいいと思います。 ファッション、活菜生活の中にミツバを入れたいし、日本の野菜ということで、日の丸を入れたいと思っています。世界に日本のミツバ、日本の野菜を紹介したい。世界の料理にミツバを入れていく、コラボレーションを起こしていく。韓国ではミツバのキムチも面白いと思います。ミツバのキムチを作ることで、食を通じて、日本韓国の友好。同様に中国のチャーハンにミツバを入れよう。日本の香りがチャーハンに入れば、食を通じて友好を結びます。これが価値があるのではないだろうか。腹が減ると怒るし、腹が膨れると争いがない。食ということでのコラボレーションがいい。日本が世界の長寿という意味で、世界の関心があるから、世界にアピールしていく日本の食文化で日本のミツバを紹介できれば最高。これは私の独りよがりですが。 オランダのセロリ、あれはオランダミツバと言います。今うちにあるホワイトセロリ、あれもミツバの仲間で、日本のミツバとオランダのミツバ、ホワイトセロリもミツバだから、この辺もいろいろ世界中にあります。日本のミツバは今のミツバ、真っ白なミツバを作った人もいますが、まだ広がっていません。軸が紫がかった突然変異を見たことがありますが、紫で村井が良いですが、品種固定されてくればいいです。そういうのができてくれば、カラフルで、品種改良されてくると思うし、独特のオリジナル的に作り上げてくると非常にいいと思っています。 M式グループはオンリーワンのプラントメーカーなので、これは完成でもなくこれからの変化をお楽しみに、100億円プロジェクトは随時報告していきたいと思います。食で100億円は最低の単位でないかなと思います。世界の単位では1兆円単位も考えられるのではないかな、話は大きい。 #
by muraikunihiko
| 2007-07-12 14:54
| ドリーム
今は自然から奪う世界になっています。消費者が自然のものがいいと言っているから、余計に自然から奪っています。そして自然が狂っています。 自然は修復はできないけれど、しかし食べ物は製造しなきゃならない。製造するためのデザインとかがいろいろあったのですが、それが私が始めた水耕栽培なのです。 農業というデザインできないものが、デザインできるようになりました。閉鎖系の植物工場です。自然に頼っていた世界から、自然によらず食べ物を作る世界へ来たわけです。 現実的に人間は自然を食いつぶしてきました。今度は食料が自然では補えないわけですから、そこにサイエンスが必要なのです。人間には知恵があります。だから滅びてたまるかということです。その視点がみんなに出てくれば生き残ることができるでしょう。 生き残るための知恵は無限にあります。いっぺんに変わるのでなく、時代と共に文化として進歩していく、進化していく、させていくことが人間の知恵だと思います。それをやるのには一人の知恵ではだめだし、全人類が生きる目的で、人間が何で生きているのかを気がつかなければなりません。 それは、この地球にある植物によって、ありとあらゆる生き物が共存しているということです。だから人間がしなきゃいけないことは、植物を限りなく育てるということです。 自然でできているときは自然に任せればいいですが、滅びていく世界のときは違っていく形で、滅ばない形で食料を作っていく、植物を開発しなければなりません。 #
by muraikunihiko
| 2007-07-05 22:32
| アグリデザイン
自衛隊に、次の文章を書いて私の意見を提案しました。 ○はじめに 自衛隊は、戦争をするためではなく、日本の国を守るためにあるわけです。 大きく言うと、国を守ることとは、自衛のための力を持つことだけでなく、災害があると出動して支援活動し、社会に貢献することだと思います。また、世界で争いがあると、裏方で食料支援をしたり、物資を運んだりして世界秩序の維持に貢献しています。 平和について私なりの考えがあります。戦争と平和、食料と平和、健康と平和です。 一番目は、指導者がいて、力のバランスが取れていて秩序を乱さないような平和です。 しかし食料があるのとないのでは大きく違い、食料が豊富にあればこそそれなりの平和が維持できます。 いい加減な食料では健康を害します。不健康な人ばかりでは健全な社会とは言えません。だから健康でなければいけません。健康であるためには、新鮮な野菜を食べるのが良いです。生きた取れたての野菜は、免疫力を高め、毒素を中和する能力があります。 キューバはソビエト崩壊後、国家の維持が困難になり、有機農業国家へと変貌しました。そのキューバの軍隊は、平時には国の安定のために有機農業生産をしているそうです。 私は、これからの自衛隊のあり方を、もっと大きな視点で考えてもいいと思います。 自衛隊は健康な食生活を過ごしているとは思いますが、マニュアル化された食事を提供されて、それはただ市販されているもの、加工されているものが盛り付けられて、食べているのではないでしょうか。わたしはこういう食べ物ではなく、本物の食料、すなわち自衛隊自らが作った新鮮な食品を食べてもらいたいと思います。 ○自衛隊に求めること 自衛隊員は25万人30万人と言われていますが、その人たちの食料を、自分たちで生産してほしいと思います。自衛隊はあらゆることを全部自分でできるような強い存在であってほしいと思うからです。 自分の生命を守る、国民の生命、財産を守るという意味で、弱い生命であっては困ります。誰よりも健康で、正常であってほしいと思います。 知恵もしっかりしている必要があると思います。人を守るという意味での自衛隊は、ただ腕力、喧嘩が強いという世界ではいけないので、安全な活動ができるように、コミュニケーション能力が必要だと思います。 ○支援に必要な技術の提案 自衛隊の国内、国外における災害支援や、海外の平和維持活動において、食料生産のスキルが絶対に必要だと私は考えます。災害が発生した場合に、即座に食料生産の取り組みができるような学習が必要だと思います。 自衛のための武器の練習だけではなく、命を育てる食料生産技術の習得に目を向けるべきではないでしょうか。 災害になると食料を運ばなければなりませんが、現場の状況の中で食料を生産することができるとすばらしいと思います。 貯蔵食料を運搬するのもいいのですが、栄養学の観点から見て、新鮮な生野菜、生きた食料といったものが免疫を高めるために必要な本物の食材だと考えるからです。 すぐに現地で資材を組み立てて、種子を持っていってスプラウトのような栽培や、葉野菜の植物工場のような1週間で収穫できる技術があります。 また、私はニューマチック構造のエアードームをやっていますが、このエアードームで避難所を作ったり、植物工場にしたり、そういう技術も習得していると役に立つと思います。インスタント農業のようなぱっとできる水耕栽培、ニューマチックでハウスを作り、ベッドを作り、野菜をベッドに浮かして栽培してしまう。学校のプールでも水耕栽培をすることができれば面白い。 草はどこでも良く育っています。草にも食べられるようなものがあります。必要に応じて現地でその草を栽培していく技術も考えられると思います。 また現地で医薬品がすぐに手に入るとは限りません。薬草の見分け方を知っていると役に立つのではないでしょうか。そして薬草も栽培していく。種子、株、根をいち早く増殖していく技術が必要です。薬になる薬草、薬菜、自衛隊が人を守っていく知恵の中には、必要だと思います。 食料不足になっていくと、それは戦争よりも悲惨になります。こうなるといけないので、日本はODAで食料援助をしていますが、このほかにも自衛隊が施設農場を造り、食料基地を造ることも支援事業になるのではないかと思います。私たち農家では海外で自分たちの身を守ることができませんが、自衛隊の皆さんならば、確実に支援ができると思います。 昔の話になりますが、米軍が日本に進駐軍で駐留したときに、日本の野菜は不衛生で食べられないということで、調布とかに水耕栽培を持ってきたのが水耕栽培の始まりです。米軍が水耕栽培の技術を持ってきて、日本人が労働者として働きました。日本人のある人が、そこから技術を学びました。そして現在の日本の農業の発展につながっています。 日本の国土面積だけでは、日本人全員の食料をまかなうことはできません。自衛隊が農業技術支援に行った国の食料生産が豊かになったときに、その食料を日本人のために分けてもらう、輸入させてもらう、ということを考えるのも、日本の平和のために必要なのではないでしょうか。 ○平時に期待する自衛隊の食料生産 武力攻撃から自衛隊が守っていく、という点だけでは、それは争いがないだけです。基本は攻められることがないように、また、災害時に支援をする、という役割であると理解しています。ですが、これからはもっと平和的な自衛隊、というのを考えてみてもいいのではないでしょうか。日本の自衛隊がしっかりとして、世界をリードすることができると良いと思います。 農業は国の宝だと私は小さいときに習いましたが、国の宝を守り育てるために、自衛隊が農業をするという視点があってもいいのではないでしょうか。これから農家が高齢化して人材が不足していきます。そして日本の食料自給率が減っていくことが予想されます。 国としての自主自立、一個人としての自主自立、自衛隊はまさに国家の見本を見せる、農業は国の宝ですから、自衛隊も国民の宝となるように、そういうテーマで、食料生産をして、モデルを作ってもらえるといいと思います。そのような中で、代表的なお米を、水田の一部を国営農場にして、自衛隊が管理していったら良いと思います。 我々は東京丸の内の地下に植物工場スタイルの農場を設計しました。人材派遣センターの株式会社パソナ所有のPASONA O2という名前です。これからは農業の人材派遣が非常に重要だと言われています。そういう中で、自衛隊が植物工場スタイルの農業をやるのもいいと思います。 先にも述べましたが、被災地の復興支援には食料生産が欠かせません。国民を守り、世界の平和維持のために働く自衛隊が、事前にしっかりと技術を身につけておくという意味としても、各自衛隊駐屯地に、ハイテク農場とローテク農場の両方があったらいいのではないかとご提案します。 #
by muraikunihiko
| 2007-06-30 10:50
| ドリーム
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